フランスの冬の過ごし方 その① 〜食卓事情〜

こんにちは、asaです。

前回のフランスの冬の過ごし方(予告編)でも書きましたが、

冬が大嫌いな私が、フランスへ来て大好きになりました。

その理由としてシリーズでお届けしたいと思います。

まず、その①。

フランスの食卓事情について。

こちらで出会った数少ないママ友さんの一人に、日仏カップルでBonちゃんと同じ月齢の男の子がいるお友達がいます。

家もそんなに遠くはないので(バスで40分くらい)たまに一緒に遊んでいます。

小さい子供がいるしレストランやカフェは難しいため、お互いの家でランチやお茶したりしています。

そして彼女のお家でランチする時はいつも”フランス流のおもてなし”をしてくれます。

”フランス流のおもてなし”ってどういうのかというと、

食前酒(アペリティフ)と軽いおつまみ

前菜:スープやサラダ

メイン:肉か魚

チーズとバゲット

デザート(生菓子)

コーヒー

クッキー(焼き菓子)

 

という具合に、毎度コース仕立てなんです!!

初めて彼女の家で食事をした時は驚きと感動でいっぱいで、

ブルジョワか?

ブルジョワなのか??

と両肩を掴んで問い詰めたところ(←完全にウザキャラ)

彼女いわく「これがフランスの一般的な食べ方で、普段からこう」ということで、驚きと感動に加わり衝撃でひっくり返りそうになりました。

前菜にカボチャスープとか、メインでお肉やパスタなど、一品一品は確かに特別なものではないかもしれませんが、コース仕立てとなるとどこかスペシャルな感じがしてしまうのです。

例えば、日本の家庭の食卓(一例)

食前酒:ビールに刺身

前菜:おひたし、冷奴

メイン:唐揚げとかハンバーグとか

チーズ、、、の代わりに納豆(発酵つながり)

味噌汁(ワカメとネギ)

ごはんと漬物

デザート(みかんやりんご)

お茶

 

こう比較すると、品数的には日本の家庭の方が多いのですが、これをいっきに食卓に並べて「いただきまーす!」という感じの中で生きてきたので、さすがにカルチャーショックでした。

 

だいぶ話がズレました。

 

話を戻すと、先日、とある寒ーい日に彼女の家でランチをした時のこと。

まず最初に出て来たのがこちら。

食前酒ということで、白ワインにカシスリキュールを加えた「キール」。

まず、コレを立ち飲みしながらペチャクチャとおしゃべり。(子供がそこらへんをウロチョロするのを見守りつつ。)

立ち飲みなので「子供が危ない!」って時でもとっさに行動できるのがいいです。

そして30分ほど経ち、子供達もだいぶ場に慣れて落ち着いてきたので、食卓に移ってゆっくり前菜からスタート。

この日はお手製のかぼちゃスープでした。

かぼちゃスープを飲み終えるとお皿を下げて、「ちょっとメイン持ってくるからワイン飲んで待っててね」と彼女がキッチンに向かいます。

私は子供達を眺めながらワインをチビチビ飲んでました。(←休日の父さんか)

そしてメインで鍋ごと出て来たのがこちら。

「シュークルート」と、いうそうです。

これは、アルザス地方の料理で、発酵した酸っぱいキャベツに、ソーセージや厚切りのベーコンやハムと一緒に食べます。

ドイツ語で「ザワークラウト」とも呼ばれてます。

これが冬の風物詩だそうで、主にお肉屋さんやスーパマーケットで全て揃うのですが、

フランス人はこれを見かけると「あ〜、冬が来たんだな〜」って感じるそうです。

日本でいうところの「鍋料理」という感じでしょうか。

お肉料理なので、一見「赤ワイン」が合いそうなのですが、アルザス地方では「白ワイン」と一緒にいただくそうです。

日本で何度か「ザワークラウト」を食べたことはあったのですが、正直そんなに美味しいと感じたことはありませんでした。

が、しかし。

すっっごく美味しく感じました。

キャベツが止まらなくて何度おかわりしたことか。

キャベツ大量消費。

(↑大きい文字にする必要なし。)

 

体がとっても温まる料理なのです。

それ以来、すっかりハマってしまい、あちこちのお肉屋さんを見つけては「シュークルート」を買って味を比べてみたりして楽しんでいます。

ちなみにTerryは食べ飽きたそうです。

 

メインのあとは冷蔵庫に常備しているというチーズが3〜4種類出て来て、食べたいのを自分でカットしてワインを飲み進めます。

チーズ事情についてはまた別の機会にでも。

これが

「あ、冬ってちょっといいかも」

って思うきっかけになりました。

つづく。