こんにちはasaです。
あぁ、アントワープ旅行についての記事をアップしよ〜しよ〜と考えつつまたもや日々が過ぎてしまいました。
一体更新もせず何をしていたかというと・・・
読書です。
(育児じゃないんかぃ)
なぜここにきて読書にかというと・・・それはまた別の機会にでも。(いつになることやら)
さてさて本題です。
過去に遡ること、2017年クリスマス。
ここベルギーはアントワープ。
過去の記事はこちらを参照してください。https://kururinpa.jp/?p=565
きっとご存知の方も多いと思いますし、すでに気づいてる方もいらっしゃると思いますが、
私たちは、今回「フランダースの犬のネロの軌跡をたどる旅」を目的としていました。
フランダースの犬のお話の中では、ネロ少年は毎日地方からミルクを売るためにパトラッシュとアントワープまで来ます。
その時に必ず寄っていたのがこの教会です。
わかりますでしょうか。
遠くに尖頭型の建物が見えてきます。
もっと近づいてみましょう
これがその「アントワープ聖母大聖堂」です。
中に入ってみると、
真っ白で美しい内装です。
ひろーーい!!
そして顔を上にあげてみたら・・・、
天井から光もさして、とっても明るくさやわか。
天に昇ってしまったかのような感覚に襲われます。
見上げた瞬間はこの吸い込まれそうな雰囲気の天井を「ずっと眺めていられそ〜」なんて思っていたのですが、一瞬にして首が疲れ現実に引き戻されました。
というわけで今度はちょっと斜めうえの方を。
どこを切り取っても美しい大聖堂です。この大聖堂の印象としては
明るく爽やか!
この大聖堂を訪れる前はフランダースの犬の結末のイメージが強く「暗くてどんよりしていて冷たい」というものでした。
しかし、真逆でした。
どんな状況の人でもあたたかく包み込むように受け入れてくれる場所、そんな雰囲気の場所でした。
奥の方へ進むと、ネロ少年がいつも見ていたあの絵があります。
ルーベンス画『マリア被昇天』
このマリア様を亡きお母様に重ねて毎日毎日祈りをささげていました。
アニメの結末では絵上部にある天使がネロを天国へ連れていきます。
そして、ようやくここに辿り着きました。
ルーベンス画「キリスト降架」
キリストが貼り付けられていた十字架から降ろされる瞬間。
観る人が臨場感を感じられるよう等身大のサイズで迫力満点です。
この絵はネロ少年がずっと憧れていて見たかった絵なのです。
しかし、当時はこの絵は厚いカーテンで覆われていて銀貨(金貨という説も)一枚払わないと見られなかったそうです。要はお金持ちしか見られなかったのです。
そしてクリスマスの日。
おそらく特別に開いていたのか、たまたまカーテンを締め忘れられていたのか、ネロ少年が不幸の連続で失意の中、クリスマスのミサが終わった後にこの大聖堂を訪れた時に、ついに念願叶ってこの絵を観ることができました。
しかし、そのままパトラッシュと天に召されてしまいます。
このお話は物語なのでフィクションではあるのですが、私が小学生の時に「フランダースの犬」見た時は実話だと信じており、あの結末で衝撃を受け、いつかこの絵をこの目で見て見たいという強い思いがありました。
それがようやく実現したのです。
そして同じシチュエーションのクリスマスの日。
本当に目の前にネロ少年が見たあの絵があるのです。
夢のようです。
心震える瞬間でした。
そうそう、この大聖堂は絵だけではなく、装飾やステンドグラスも見事で、またいつか訪れたいなと思いました。
教会を後にしたら、こんな像がありました。
「フランダースの犬」は日本ではとっても有名なお話ですが、べルギーでは「暗い話」ということで評価も低く知らない人も多いとか。
というわけで、ここを訪れる観光客は日本人が多いようです。
ふぅ、、ずっと記事を書きたくて後回ししてしまい、ずっと気がかりだったベルギー、アントワープ旅行の章を閉じることができました。