ウィーン3日目 (ベルギー・オランダ・オーストリア・プラスαの旅)

さてさて旅も終盤に近づいてきました。

今日は、部屋で朝食を食べた後、地下鉄に乗ってシェーンブルン宮殿(ハプスブルグ家の夏の離宮)→地下鉄→ランチ→ベルヴェデーレ宮殿(英雄プリンツ・オルゲン公の夏の離宮)→カフェ→シテファン大聖堂→ディナー

というコースで周ってきました。ウィーンの観光名所のほとんどが中心部にあり、一つ一つがそんなに離れていないため比較的移動が楽です。

また地下鉄でも美術館でも宮殿でも全てバリアフリーになっているため、ベビーカーで楽々移動。変なストレスが溜まりません。

ここは人々はとても親切で、街はクリーンで、歴史的建造物は息をのむほど美しい・・・ウィーンの街がとても好きになりました。

というわけで、まず最初に行ったシェーンブルン宮殿。


やっぱり美しい。世界遺産です。

こちらの宮殿、ハプスブルグ家の夏の離宮として使われていた宮殿なのですが、元々は皇帝レオポルト1世がベルサイユ宮殿をしのぐ大規模な宮殿を作らせたことが起源だそうです。

その後、女帝マリア・テレジアの命で大改築を経て今の美しい姿となりました。

ちなみに、女帝マリア・テレジアは16人の子供を産んだそうです。

その一番下の娘が、のちにフランス王妃となるマリー・アントワネットです。彼女はフランスに嫁ぐ15歳までこの宮殿で育ちました。

6歳のモーツァルトがマリア・テレジアの前で演奏を披露し、マリー・アントワネットに求婚したという逸話もあるそうです。宮殿の中にはあちこちにマリア・テレジアの16人の子供の絵が飾ってあるのですが、やはりマリー・アントワネットがひときわ美しいと思いました。

宮殿内部は撮影禁止のため写真はありませんが、とても繊細で見事な装飾品、高級そうな家具やシャンデリアなどがありました。フランスのベルサイユ宮殿はひたすら豪華絢爛というイメージでしたが、こちらのシェーンブルン宮殿は豪華ではあるけれど、どこかシックで落ち着いた感じでした。

ついつい妄想の中で「どっちに住みたいか?」とかいうどうでもいい事を考えてしまいました。

ここではBonちゃんをベビーカーに乗せていた為、係員の案内により一般の人は入れないエリアから通してもらいエレベーターを使って見学コースに入ったのですが、見学コースに入った瞬間から見学終了までずっと寝ていてくれたので、日本語オーディオガイドを使ってしっかり解説を聞きながら、隅々までゆっくり見ることができました。(こんなことは稀なのですが。)

普段はベビーカーに乗せても寝ぐずりなどするため、その場合はすぐに抱っこ紐に切り替えて肩こりと勝負しながら急ぎ足で見学していたため今回はラッキーでした。

宮殿の南側には迷路や動物園なども含まれる大きな庭園があり、そちらは無料で入場できます。あまりにも広すぎるため、SL型のトラムだったり、馬車に乗ってまわることもできます。

宮殿を後にし地下鉄に乗ってウィーン中心部へ。ランチは地元のチェーン店パン屋さん(Anker)でサラダやサンドイッチをほおばり、Bonちゃんにミルクをあげてちょっと休憩したら次は”ベルヴェデーレ宮殿”を目指します。


可愛らしい宮殿ですね。こちらはトルコ軍からウィーンを救ったという英雄プリンツ・オゲイン公(彼につてはこちら)の夏の離宮だそうです。

建物自体はそんなに大きくはなく、現在は美術館になっているのですが、どうしても見たかった絵があったため、その1枚の絵のために寄りました。

Bonちゃんはミルクを飲んでお腹いっぱいになり、案の定寝ぐずりを始めたので、建物の地下にあるクロークにベビーカーを預けて抱っこ紐で見て回ることにしました。

疲れないうちに、真っ先に目的の絵がある2階の大理石の間へと進みます。

その前に大理石の間の天井画が綺麗でした。


そして、見たかった絵がこちら。

グスタフ・クリムトの「接吻」


ここの前だけ混んでいてなかなか真正面で写真が撮れず、やっと撮れた一枚がちょっと斜めになってしまいました。

金箔を使って描かれており、額縁やその周りも黒一色だったのでより絵が輝いて見えます。ため息が出るほど綺麗です。

この宮殿には約2時間ほど滞在しましたが、3分の2はこの絵の前で過ごしたように思います。それほど魅力的で引き込まれる絵でした。

(残りの3分の1は他の絵を流して見て、あとはふかふかなソファーでウトウト…※美術館で寝ると係員に怒られる事があるので注意です。←アメリカの美術館(スミソニアン)のソファでうっかり寝てしまい怒られた経験あり。)

この絵はクリムト自身と恋人エミーリエ・フレーゲがモデルとされてるそうですが、男性から愛される女性の顔がとても幸せそう。そして足元の細かい装飾は見れば見るほど緻密に描かれているのが分かります。

他にもクリムトの作品がいくつかあり、クリムトコレクションはここが世界最大だそうです。

はぁ〜、いい絵を見たらちょっと甘いものが食べたくなっちゃった。

というわけで、休憩がてら歩きながら見つけた雰囲気良さそうなカフェに入りました。


ちょっと格式高そうだったので、赤ちゃん連れはどうかな??と思ったのですが、全然オッケーでした。他にも子連れ、赤ちゃん連れの旅行客が数名いました。

このカフェ、後から調べて知ったのですが1847年創業の皇室御用達店の一つだそうです。

お手洗いも広く、特にオムツを交換するスペースはありませんがちょっとしたスペースがあったのでそこで交換できました。

ウィーンといえば、ウィンナーコーヒー。ただし、この国で注文するときには”Einspänner(アインシュペナー)“と注文しないと出てきません。

ちなみにTerryは白ワインを飲んでました。


写真に写っていませんが、ケーキもとっても美味しかったです。

すごくお洒落だなーって思ったのが、テーブルが鏡になっていて、天井の模様がテーブルに反射してそれがテーブルクロスのようになっています。

Bonちゃんも覗いて楽しんでます。


このカフェ、また行きたい!!!

Gerstner”(ゲルストナー)“  お店の詳細はこちらをクリック

このカフェでだいぶ寛いだあとは、ショッピング街をブラブラ歩きました。

ガラスに反射して分かりにくいのですが、写真↓は”スワロフスキー”のショールームです。私の技術不足で写真では分かりにくいのですが、スワロフスキーが散りばめられていてキラキラとしています。


スワロフスキーはオーストリアの会社だったんですね。名前がロシアっぽいので勝手にロシアだと思ってました。

このスワロフスキーやお土産やさんが並んでいる”ケルントナー通り“を歩いていると突然出てきます。

街の中心にありウィーンのシンボルともいわれる”シュテファン寺院


観光客多しですね。12世紀半ばに建てられたそうです。日本だと平安〜鎌倉時代とかでしょうか。その後、14〜16世紀ごろに現在の後期ゴシック様式に改築されたそうです。今回の旅で寺院や大聖堂を沢山見てきて若干飽和状態に。どこも凄すぎて、「ココにもこんなの建てちゃったんですね、ほー。」といった感想です。(薄っぺらくてごめんなさい)


中も立派でした。(ここは撮影オッケーでした)

というわけで、気づいたらもう夕方。

だんだんテキトーな感じになってきましたが、ウィーンでこれを食べずして去れない、ということで食べました。“シュニッツェル”


テーブルの上が茶色い感じになってますね。

オリジナルのシュニッツェルは仔牛肉を使ったカツレツだそうですが、豚バージョンや鶏バージョンもあるということで、友人とTerryと私で3種類のシュニッチェルをオーダーしました。(ちなみに、鶏肉にチーズが巻かれたものはコルドンブルーという名前だそうです)

食べた感想は、、、薄いとんかつ。(言ってしまった!!!)

Bonちゃんもここで離乳食&ミルクをあげ、コーナー席だったのでソファの上に布を広げておもちゃで遊ばせてました。(食べるのに夢中でその写真は撮り忘れました)

2次会は今夜も友人宅へ。

つづく。

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